ユキオノート

日々の観察と雑記

ゼロからイチ

年が明けて2019年。昨日が今日と急激に変わることなんてことは無く昨日の続きとしての今日である。年始のテレビを眺めながら「おいおいLINEおみくじってなんだ?使い方わからんぞ」と思っていたが、そもそも俺にはLINEおみくじは送られてこなかったので要らぬ心配だった。

俺がインターネットで駄文散文を書いているのは何故か。文章を書ける人への憧れと文章を書く訓練のために書いているからだ。

「ユキオはおしゃべりが得意ね」「ユキオは軽快にトークができて羨ましい」と言われて育ってきた。周りの人がそう言うんだからそうなんだろうと自分も思っていた。マッチングアプリで出会った人からも「こんなに楽しかったのははじめて」「君がいちばん面白いよ」と言われてきた。なのに今もソロプレーヤーなのは"推して知るべし"だが現実として評価をもらっていた。

漫才のコンビを組んでくれないか?ある日友人から誘いを受けた。実はこの様な誘いは初めてではなく、今まで3名からお笑いコンビの誘いを受けたことがある。(その中の1名はエンタの神様に出演もし、今は秋葉原でグラビアアイドルのリリースイベントのMCなどをやっている)誘われる度に丁重に断っていたが、その時はなぜか引き受けた。同じような毎日に退屈していたからだと思う。

コンビを組むといっても一度もステージに立つことはなく解散したのでノーカンでいいと思う。付き合ったけどキスもセックスもしてないからノーカン。みたいな。解散の理由はいろいろあるが、なんといってもネタ合わせする時間がない。2人とも社会人だと時間が合わない。最初から懸念していたが思った以上に時間が合わない。ならばネットを活用してネタ合わせすればと提案したが相手のネットリテラシーが想像以上に足らず却下。ネタを作るのに意見しても噛み合わず却下。といった感じだった。元相方をdisりたいわけではなく、いろいろと合わなかったことだけを伝えたい。

そんな短い活動の間で気付いたことがあった。自分はゼロからイチを作るのは苦手だということに。面白いと言われ続けた人生だったが、今こうして自分を考察してみると、相手のアウトプットを拾ってツッコんだりボケたりして笑いを取っていただけで、無から生み出す笑いは自分はできて無かった。もちろん自分の経験談で笑いを取ったりもしていたが、圧倒的に前者のスタイルで相手を笑わせていたことに気付いた。キッカケは漫才のネタを作ってくれと相方に言われ考えていた時、自分でもびっくりするくらい書けなかったことで気付かされた。相方が書いたネタに付け加えるようなことはできても、ゼロからイチを生み出すのに俺は長けてなかった。ゼロからイチを生み出す「ドイツ式」イチをさらに磨きあげる「日本式」。そんな風に都合よく解釈して俺は日本式なんや~!と自分をなぐさめてみるも、効果はそんなに続かなかった。ショックだ。ショック。だけど少し嬉しかった。いつだって驚きのあとは喜びに変換できる自分の性格は気に入っている。

もともとインターネットが好きだったので、お笑いコンビ未遂をキッカケにインターネット上で表現している人に興味を持つようになっていろんなブログやサイトを読んだ。とても面白い人ばかりだった。「オフラインで、しかも相手ありきで面白い人」と評価を受けていた自分には「オンラインで、ひとり語りで面白い人」がカッコよく見えた。オモシロイのは何も大笑いする物だけが「面白い」だけではなく、興味深い、感慨深い、いろんな面白さがあることも知った。具体的な名前は恥ずかしいので控えるが、みんなおもしろ過ぎるだろ!と一人パソコンの前で叫んだ。そして自分もプレーヤーになりたいと思った。今まで文章と呼べる物はほとんど発信していなかった男が。

一人なら相方とのネタ合わせも必要ないし、ネット上の表現は時間の制約がなく、時間も場所も問わずどこかの誰かに届けることができる。こんなに最高な活動やるしかないだろと思った。

そして個人ブログで文章を書いている。下手くそでも書くことを生活にしたら少しづつ前進するんじゃね?とかなり前向きな思想の下、今日もパソコンに打ち込んでいる。

2019年は自分の経験談を文章でアウトプットしたい。いろんな訓練になりそうで良さそうだし。脳とか、文章力とかの。密かに楽しんでいる路上観察の記事も書く。路上観察の楽しさは路上にある変哲もないモノから人の軌跡と意思を抜き出す所作。無意味なオリエンテーリング。だと思っている。とても興味深い。

ネットの文章の他に書籍の文章も積極的に触れていきたい。正直言って小説はあまり興味がなく、エッセイやコラムを読みたい。たぶん自分は文章を通して人を知りたいんだと思う。これからも面白い人をたくさん発見してたくさん驚いてたくさん楽しみたい。

おお、年はじめっぽい文章になったので良かった。

 以上です。おやすみなさい。